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神山町は、徳島県の北東部、吉野川の南側に並行して流れる鮎喰川上流域に位置し、徳島市から車でおよそ40分。人口約6000人、約2500世帯で、そのうち4割が65歳以上という山間に広がる町です。

なぜ今、神山が注目されているのか?

神山町は当初からサテライトオフィスを誘致しようとあれこれ進めていたわけではなかったそうです。その背景には、志しを同じくする人が人を呼んで、物事がとんとん拍子に進んでいく自然な流れがありました。 「小さい町だから、人と人がつながりやすいんじゃ。東京は百万と人がいるし、無理じゃろ」と、神山でまちづくりの中心的存在となっているNPO法人グリーンバレー理事長の大南信也さんが、隠れた「神山の魅力」を語ってくれました。
『青い目の人形「アリス」の里帰りプロジェクト』から始まった十数年来に渡る「人」との交流による成果が、2011年度の社会動態人口で町史上初の増加に繋がり、約10社の企業がサテライトオフィスを開設、本社移転や短期合宿の利用を検討する企業が出始めるなど、働き方の革新と町おこしが一体となって進む「神山モデル」です。その手法に全国から注目が集まるとともに、さらなる広がりを見せています。

まちづくりの原点-1体の人形から

まちづくりの原点になっていると大南さんが言い切るほど、大きな転機となったのが『青い目の人形「アリス」の里帰りプロジェクト(※)』です。 このプロジェクトの成功によって、「神山国際交流協会」として、世界に目を向けたまちづくりがスタート。 「小さな成功体験をみんなで共有することが大切。あの時すごく気分が良かったなとかワクワクしたなといった感覚をみんなで共有することが次への挑戦につながっていく。これがまちづくりの鉄則じゃ」と、このプロジェクトに参加した当時のことを大南さんが話してくれました。

(※)『青い目の人形「アリス」の里帰りプロジェクト』とは?日本の平和と親善を願ってアメリカから日本に送られた人形の「アリス」。 第2次世界大戦時、敵国の人形ということでほとんど処分されたが、当時、神山町神領小学校の先生が押入れにしまって大切に保管していた。 その「アリス人形」を大南さんが見つけたとき、贈り主の名前や出身地などを書いたパスポートが付いていたことから、それをたどってアメリカの贈り主に会い、アリス人形を里帰りさせようというプロジェクト。

アート・イン・レジデンス

神山町では、世界からアーティストを町に招聘して作品の創作する場の提供や様々な支援する取り組みを、1999年から「神山アーティスト・イン・レジデンス」として開始しました。 住民が主体的に関わり、空き店舗や遊休施設などをアトリエとして活用するなどの工夫がありアーティストから人気のスポットに。 神山に滞在したアーティストの移住希望がぽつぽつと出始めたことをきっかけに、NPO法人グリーンバレーに移住先や古民家のお世話をするノウハウが蓄積し始めました。 「神山にはお遍路さんに対するお接待文化が根付いていて、それが神山を訪れるアーティストの心を自然と掴んでいくことになりました。このように自分たちが持っているものを活用しながら神山という場の価値を高めていくことにつながったと思います」と大南さん。

また、これに合わせ「アートの神山」を世界中に発信していく目的で、2008年にWEBサイト「イン神山」を開設。 アート・イン・レジデンスの積極的広報活動を行ってきた。
しかし、ある時、イン神山のアクセス解析をしてみると想定外の結果が表れてビックリする大南さん。 それは、もっとも注目され読まれた件数が多かったページは、アート関連のコンテンツ「神山でアート」ではなく、古民家の空き屋情報を発信する「神山で暮らす」というコンテンツでした。これをきっかけに、大南さんやグリーンバレーのスタッフは、「神山移住」という潜在需要に気付かされ、まちづくりの新たな方向性を模索していくことになりました。

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