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INTERVIEW

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株式会社ご近所

小橋 昭彦

のどかな丹波の田舎風景の中に、一件普通の民家に見える「株式会社ご近所」はある。地元の木材を使用した木の暖かさを感じられる建物で、天井が高く 気持ちがいい。立地や建物からは田舎の良さを感じられるが、設備はそれに反して非常に先進的である。1階には地元の人が交流するための広いスペースと、 様々な人が自らの活動を紹介するためのショールームがある。2階には、ネット中継が行えるブルーバックのスクリーンまで備えたスタジオと、クリエイティブ で効率の良い話し合いを進めるための、椅子のない会議室がある。都会の会社では考えられないが、猫も飼っており、ニャ?と鳴くとスタッフの顔がほころぶ。 2013年12月に開設したばかりのこのオフィス。「株式会社ご近所」とはどのような会社なのでしょうか。

どのような会社か教えて下さい。

「株式会社ご近所」は、丹波市の魅力を発信する企画デザイン企業です。独自メディアを立ち上げ、丹波 市のブランディングを進めています。また、丹波の企業をデザイン面、マーケティング面からサポートしようと考えています。 丹波にUターンする前は、東京を本社に、ITベンチャーを経営していました。しかし、ネットワークが充実するほど都市部への集中が進む状況に疑問を感じ、 地方である丹波の力を高めようと考え、田舎に拠点を移しました。
現在、ここで働いているスタッフは移住者ばかりです。都市部でも自分のコミュニティをもっ て地域づくりに携わってきた人たちで、丹波を舞台に、自分のキャリアをステップアップさせたいという想いで集まっています。 メンバーには、都市部のコミュニティから離れて地方に来るのではなく、その間をつなぐような働き方を推奨しています。「株式会社ご近所」はその拠点であ り、都市部のコミュニティと繋がっている。そんな新しいスタイルの運営の仕方に取り組んでいます。地域ともまさに「ご近所さん」として連携し、愛される会 社に育てていきたいと思っています。

今回の制度についてどう思われましたか?

金銭的な面はもちろん助かりますが、それ以上に、兵庫県がこのような先進的な取り組みを応援しようという気持ちが非常にカッコイイことだと思います。「株式会社ご近所」のことを見て、「それだったら私たちも!」と、仲間がどんどん増えていってくれると嬉しいですね。

サテライトオフィスにどのようなメリットを感じますか?

やはりロケーションがいいですね。都会のビル街とは違い、ゆったりと綺麗な景色が見えるので、みんな喜んでいます。先日は周りの山がチラっと雪化粧しており、スタッフは楽しそうに写真を撮っていました。

サテライトオフィスにどうようなデメリットを感じますか?

都市部のオフィスにいた時は、わりと21時以降とかに、街中で打ち合わせをしたりとか、いわゆるIT系のコミュニティがあったりしました。そういう意味 での、集まり方というのはあまりないですね。現在はこの建物の交流スペースを使い、夜にセミナーを行ったりしています。

サテライトオフィスの開設を検討している人に一言お願いします。

開設する時は、単独で決めないことをお勧めします。たとえば丹波市には今多くの若い人たちが移住してきていて、お互いに情報交換しています。こうしたコ ミュニティとあらかじめ交流しておくことで、モチベーションを上げることにもつながりますし、その後の事業運営でもよいつながりを保つことができます。 「株式会社ご近所」で随時開催しているセミナーにも、多くの若い移住者とともに、丹波での挑戦を考えていらっしゃる都市部からの相談者、あるいは地元企業 の方々が参加されています。良い交流の場ともなっていますので、ご活用いただければ嬉しいです。

丹波で働こうと思ったキッカケを教えて下さい

田仲
私は以前、大阪の梅田周辺で務めていて、仕事で丹波を訪れた時に思ったことがあります。丹波は都会のコミュニティに比べて、『人と人を自然に繋げてくれる』と感じました。都会では色々な集まりに出るのですが、繋がらないというか、待ちの状態が多いんです。丹波に関していうと、すごく繋がるっていうよりかは、繋げる。もし受け止められなかったとしても、次に繋ぐ人は誰なのかっていうのを、必ず紹介して、そこまで連れて行ってくれる。そこが丹波の魅力だなぁと思いました。そんな時に、地元の方から「週2~3丹波でいいよ」と言われました。定住のことを考えると、僕もNOだったのですが、「週2丹波」と考えると、肩の力が抜けてスッと抜けて、これましたね。 自分の故郷でもないし、まして都会で働く場所でもない。その第3の場所っていうのが、丹波にあるのではないでしょうか。例えば、丹波でリフレッシュして、都会に帰っていくとか、第3の場所っていう在り方があると思います。働き方が変わってきている中で、丹波がどう認知されるか。やっぱり色々な発見であったり、何か生まれてくる場所なんじゃないかなぁと感じています。

丹波ではどのような活動をされる予定ですか?

田仲
アートやデザインは、あえてローカルに徹することでグローバルに繋がるんじゃないかと思っています。初めからグローバルに考えてしまうと、置いてきぼりになる人たちがいるので、地域の人たちに愛されて、応援されるような何かが出来ればいいなぁと思っています。都会で様々な取り組みが行われていますが、新しい時代っていうのは置いてきぼりになる人たちと、どういう風に新しいことをやっていくのかっていのうが、新しい産業のあり方だと思っています。僕自身が求められていることは、都会との接点というか、ここで行ったことを都会にどう伝えていくかということも、求められていると考えています。

ここを知ったきっかけは何ですか?

湯山
私は元々、ITは地方で活かされるものだと思っていました。子育て中の方は、会社に勤めるよりは、ITの仕事を家で自由にやる方が向いている。そんな話をしていると、「是非丹波でしてほしい」と言われ、トントン拍子で話が進み、今に至ります。現在は東京のお客様の仕事もこなしながら、丹波でのITリテラシーの普及啓発に努めています。

丹波の地元の方についてはどう思われますか?

田仲
以前、地元の高校生と話したのですが、「僕が丹波をなんとかしたい!」という地元愛が強いです。そういう子たちが地域プロデューサーの養成講座を、お母さんと一緒に受けていました。その講座に行くっていうことは、18歳の僕だったら行っていません。それだけでもすごく、中学生や高校生が可能性を秘めていると思います。

湯山
現在大人の方は、若い時は丹波が嫌で都会の大学へ行き、卒業後、泣きながら丹波に帰ってくる人もいたそうです。そういう方たちが、自分の子供たちには、「自分で選んで帰ってきた!」と言えるような町にしたいと活動されています。だからきっと、そういう高校生がいるっていうのは、成果であり、地元愛の強い子供たちが増えているのだと思います。

会社名 株式会社ご近所
開設地  丹波市春日町中山
 サテライトオフィスでの事業内容  情報誌・動画チャンネル等の制作運営
各種メディア・ブランド等の企画・デザイン
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